サバイバル訓練

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【何を言う!この魔力の大きさと質や密度で驚くなと言う方が!・・・・・・】 言いかけた黒龍は、俺が握り締めた拳を見て黙った。黙った黒龍の様子に俺は頷いて言った。 「よし!お前の名は、ダグロスだ。これから宜しくな」 俺が名前をつけた途端に、ダグロスは光に包まれる。そして、光が消えるとそこには龍人が立って居た。 30歳くらいの男性で、黒髪黒目の落ち着いた表情をした男性。唯、やはり尻尾は有った。服はちゃんと着ていたが、デザインが何となく古臭いといった印象を受けた。 「うむ。暫く振りだが、出来るものだな」 両手を見て握ったり開いたりしながら、ダグロスは言った。その様子に、呆れた表情で雷帝が言った。 「な・・・・・・・・驚いたな・・・・・そんな姿にもなれるとは・・・やはり、年月を経た龍は人化出来ると言うのは事実って事か?」 雷帝の言葉に、そちらを見てダグロスは言った。 「まあ。その条件に訓練を怠る事なくすると言う条件がつくがな・・」 その言葉に、益々驚いた表情をする雷帝。 「ほ、本当に伝えられて居る黒龍なのか?全然違うじゃん!凄く話せるじゃんか!えー?どうなってんだあ?」 その言葉に、呆れたような表情になるダグロス。
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