730人が本棚に入れています
本棚に追加
彼奴が騒ぎまくるものだから、次第に周囲に人が寄り付かなくなり始めて居た。ザックは相変わらずだし、ケイトも休み時間にはこっちに来るし、昼食は何時も一緒だった。
弁当を余分に持って来てるのを、渡してるんだ。俺が、カレンとの鍛錬の合間に覚えたんだが、美味いって事らしい。普通のつもりなんだがな。まあ、美味しいってんだからいっか・・・・・って事だ。
「全く、面倒な奴に絡まれたな。お前さあ・・・・」
ザックが卵焼きを口に入れながら言った。
「ですよねー!本当に言う事を全然聞かないんですから・・・・」
ケイトがウンウンと頷きながら、唐揚げを口に放り込んだ。
「くー!本当に美味いですねー!何で、こんなに料理が美味しいんですか。凄いですよねー」
満足気にウンウンと頷き、美味しそうに咀嚼する。その様子に、俺は苦笑して言った。
「まあ、それしか楽しみが有りませんでしたからね。私には・・・・」
そう言ってゆっくりと弁当の蓋を閉めた。食べ終わって居たんだよな。横を見れば、カレンもルカも食べ終わって居た。
二人にもちゃんと別に作って用意してる。当然だろ?まあ・・・ルカは必要ないかもしれないけど、楽しいんだってさ。
最初のコメントを投稿しよう!