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俺は思わず溜息をついた。本当にこの思い上がりというか・・・・・何というか・・・・これって全部こいつの持ってる剣のせいだよね?
波動こそ聖なる波動かもしれないけど、これって本当は呪いの剣じゃないのかな。
本人の意思も関係なく、周囲を巻き込んで・・・・・爆弾とも言える力だよね。あれ。
もうさ。あの剣・・・・・・破壊しちゃおうかな。
そんなこと思ってると、ザックが言った。
「お前さあ、決まりもルールも全部無視してよく言うな。近寄るな。触るなって言われてんのに無視してさあ。
それにだ。多くの命を犠牲にして漸く封じた龍をお前一人の力で何とかできるとでも思ってたのか?過信も甚だしいな!」
そう言ったザックを睨みつけて其奴は言った。
「貴方は、黙ってて下さい!どうせ、こいつに洗脳されて、正しい判断も出来なくなってるんだ!僕が、絶対にこいつを倒して助けます!今は洗脳されてる自覚はないかもしれませんが、間違ってません!
貴方のような大貴族までも洗脳して騙してしまうなんて!第1こいつが本物の訳がないんだ!フレイム家の長男は魔盲で捨てられて、死んでしまってるはずなんだから!」
その言葉に、ザックも取り巻きも俺とアリス以外の全員が驚いた表情をする。
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