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俺は思わず眉を寄せて言った。
「何故、そんな事を?(こいつ・・・・・何処で聞いたんだ・・)」
そう言った俺に勝ち誇ったような表情で、俺を指差して怒鳴る其奴。
「ふふん!図星だったんだろ!僕には、大事な事を教えてくれる人がちゃんと居るんだ!そして、それは正しいんだからな!」
そう言って後ろの取り巻きを見る其奴と、頬を染める王女達。
そうか。第三王女からの情報だな。これは、非常に大事な極秘扱いの事件だった筈だが・・・・。何処から漏れたのか。確認の必要が有るか。
俺がそんな事を思ってると、勝ち誇った表情で、其奴が言った。
「ふん!図星を指されて狼狽えてるよね?事実の筈だよ?どう?」
俺はふう・・・・・・・っと、息を吐いて言った。
「何処からそんな事を聞いたんですかねえ・・・・・・隠してあった筈なんですが・・・・・・」
そう言った俺の驚愕の表情で俺を振り返って、ザックが言った。
「え?本当なのか?捨てられた?え?でも、お前・・・・・・」
俺は頷いて言った。
「私の髪が何故白いかって事なんですよ。本当に死ぬかと思いましたから・・・・人って死の恐怖を味わうと髪が白くなる事が有るって言いますが、本当なんですねえ・・・」
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