ダグロスと学園の生徒達

14/42
前へ
/274ページ
次へ
「あー。来てねえのは、ああ。あの馬鹿か。本当に面倒だな。まあ良い。さて、今から、全員で順番に模擬戦を行う。 呼ばれた奴から順番に舞台に上がって戦闘をして貰う。魔武器、魔法は有りで中級魔法までだ。 使い魔は無しだから、マークは気をつけろー。良いな?」 「はい。分かりました」 俺が言うと、カレンは不満そうにするも、俺が撫でるとおとなしくなった。 全員が観客席に移動して、順番に先生が舞台に転移させる。その上で、防死結界を張ってから開始の合図をそれから戦闘をする事になる。 それから数人が戦闘を行うのを俺は見つめていた。学生のレベルを確認しておかないとやり過ぎたら困るからな。 負けるわけにはいかないけど、やり過ぎる訳にもいかないから。 半分くらいの生徒が終了した頃、闘技場の戸が勢いよく開いて飛び込んで来た其奴。 「遅れてすみません!」 其奴は、そう言って中に入ってくるが、相変わらず両腕に取り巻きを抱きつかせ、背中にも張り付かせて歩いてる。 何故、ああなるんだろうな。 「遅い!何をしていたんだ!」 先生の言葉に、其奴は、視線を彷徨わせて俺を見つけた瞬間、俺を指差して怒鳴った。
/274ページ

最初のコメントを投稿しよう!

730人が本棚に入れています
本棚に追加