ダグロスと学園の生徒達

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「嘘を言うな!全部お前が悪いんだ!沢山居た友達も、皆、お前の言葉に騙されて僕の友達じゃ無くなってしまうし!」 ああ。魅了の効果が無くなって、正常に戻ったんだな。此奴に、引き寄せられて振り回されてると、魅了されてる間は良かっただろうけど戻ってからは、大変だろうな。 勉強もついて行けなくなってるだろうし、授業も殆ど出て居ないだろうから、先ずは生活を安定させる事からやり直さないとだよな。 そんな事を思ってると其奴は俺を指差して怒鳴る。 「第1、お前のせいで彼女達が、とっても苦しんでるのに、悲しんでるのに、謝罪もしないし詫びも入れない!そんなの、僕は絶対に許さない!」 その言葉に、思い出したように先生が言った。 「ああ。お前が主張してる全部マーク・フレイムが、原因ってやつか?あれは、認められないな。我々教員が全員であの場を監視して居たんだ。 全員が何が起きたかを把握してる。マークがナイフを破壊したのも正当な理由が有って行われた事も、お前が違反しようとしたのを、彼が止めたのも全部知っている。 第1、お前の技量では龍を退治するなど有り得ない。お前のせいで目覚めてしまった龍を神帝様が、神と共に正気に戻してくださったのだ。お前に出来る芸当ではない」
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