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そう言った先生に、首を振って怒鳴る其奴。
「違う!違う!絶対に違う!僕にしか出来ない事なんだ!僕がしてしまうのを防いで気を失わせて自分がやったにきまってるんだ!
だって、その時の記録は一部欠けてるって事でしょう?そこが問題なんですよ!絶対に此奴がグルになって神帝とかって奴と一緒に僕を騙したんだ!」
その言葉に、呆れたって表情になる先生。
「お前は、何を言い出してるんだ。お前如きの能力で、龍を倒せる訳がないんだぞ?なんだって、出来るなんて確信を持てるんだ!」
そう言った先生に、得意そうに其奴は言った。
「僕には、これがあるんです!だから、大丈夫なんです!そうだ!これの力を使えば、お前が間違ってるって証明できるはずだ!悪い物を、消し去る力が有るんだから、お前が周囲に掛けた洗脳もこれで解けるはずだ!そうだよ!何で気がつかなかったんだろ!」
そう言って、魔武器を取り出した。
「ま!おい!何をする気だ!止せ!」
先生が慌てて止めようとするが、剣は光を纏い始める。俺は溜息をついてパチン!っと指を鳴らす。
それと同時に、カレンが一瞬で其奴の腕に尻尾を叩きつけて剣を取り落とさせた。
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