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だからこそ、彼は次第に孤立し始めて焦っているんだ。自分は正しいって証明したいんだってね。
でも、俺が相手にしないから・・・・・。対応せずに逃げるから。
俺が間違ってるから逃げてるんだって吹聴してるらしいけど、皆は知ってるからね。
彼が、全く人の話に耳を傾ける事もしないし、全部否定して、自分だけが正しいと主張してるってね。
だから、話し合いは無駄なんだって。
だから、俺は逃げてるんじゃなくて、面倒だって思ってるんだって・・・・騒ぎにしたくないって思ってるんだって理解してくれてる。
あの、属性貴族達も、結構同情的なんだ。今迄、ずっと俺に対して否定的だったのな。何が幸いするか分からないもんだなって思ったよ。本気で。
俺が咄嗟にカレンに、彼の武器を抑えて貰ったことで、先生はホッとしたようだった。
「おい!ユーキ!お前は、ちょっと、反省が必要だな」
そう言って、其奴を睨みつける先生を、完全に無視して俺を睨みつけて怒鳴る其奴。
「くそ!返せ!それは僕のだ!何で、戻って来ないんだ!魔武器は持ち主の言う事を聞くはずなのに!何をしたんだ!返せ!この!泥棒!」
そう言って俺に殴りかかろうとした其奴を先生は、拘束する。
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