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俺は、事情を説明する。ダグロスは、眉を寄せて難しい表情をする。
「ふむ。なるほど。俄かには信じ難いが神と繋がりのあるお前が言うのだ。間違いなどあるまい・・・・・。で?我に何を頼むつもりなのだ?それで呼び出したのであろう?」
そう言ったダグロスに、笑顔で俺は頷いた。
「うん。話が早くて助かる。俺は、直ぐに向こうに飛んで調べてくる。闇が深すぎて天使でも潜れないらしいからね。
で、君にはこれをお願いするよ」
そう言って、俺が作った魔道具を彼に渡す。
「これは?」
魔道具を受け取りながら、問い掛けて来た。渡した魔道具は見た目は只の片眼鏡と、腕輪だ。
「片眼鏡は、あいつの魔道具が撒き散らした闇の痕跡を探る物で、腕輪はその痕跡を消す為の魔法を放てるようにするものだ。
ああ。因みに、その痕跡が人間に取り憑いてたとしても、その魔法で痕跡だけを消滅出来るから。人間に被害は出ない。
あいつは、この学園と街でかなりうろついてたらしいから、範囲が広いがお前ぐらい体力が有ったら何とかなるだろ?
寮の方は、カレンに任せたし、カレンの部下が居れば食事やその他の心配もないしな。頼むよ」
俺の言葉に、呆れたように魔武器を見た後、それを笑みを浮かべながら身につけてダグロスは言った。
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