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そして、何より困惑したのは撒き散らされた黒い靄を吸収してしまった植物の変異だ。
森では魔物の変異も認められた。これは、非常に危険だと思う。
こんな変異させるような黒い靄・・・・・・一体何なのだろうか。今迄、こんな物見たことも聞いた事も無かった。
長い事生きて来たが、我が正気を保って生きて居た時代には、こんな現象は聞いた事が無かった。
それ故に、こんな現象が起きる事は、異常な事態なのだと実感出来た。
我は、とにかく指示通りに、魔道具を使って学園内を移動した。そして、浄化を続ける。
黒い靄を吸い混んで変質した植物や魔物は、浄化を掛けると消えてしまって居た。
「これ・・・・・・・・人間が吸い込んだら・・・どうなるんだ?」
思わず不安に呟いてしまったのは仕方ないと思う。誰でも不安になるだろうしな。
そう思ってると、本当に目の前に授業が終了したのだろう。数人で歩く生徒が見えた。
そしてその中の一人が、僅かに黒い靄を纏わりつかせて居た。
我は、少し躊躇した後、浄化を行う。すると、浄化を掛けられた生徒はまるで貧血でも起こしたかのように意識を失って倒れてしまった。
我が浄化を行なった事は他の生徒達は気がつかなかったようだ。
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