ダグロスと学園の生徒達

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どうやら、うまい具合にその魔道具が隠蔽までも行なっているようだった。 器用なものだと感心した。普通は、こんな複雑な魔道具を作れないんだがなあ。人間の器用さには驚かされる。 そんな事をおもいつつ、移動しながら作業を進める。 そうして居て、結構な人数を浄化した頃、数人で固まって歩いている者たちを見つけた。 「う・・・・・・・・」 思わず、呻き声が出てしまった程、彼らは真っ黒になって居た。 女の子も混ざっている・・・・・いや、殆どが女の子だな。しかし、この黒さは異常だ。こんなに黒く歪んでしまった人間は初めて見た。 だが、そのままに捨て置く訳にもいかないと思えるからなあ。 我は、力を込めて行く。その生徒達を淡い金色の光が包む。 「な!何よ!これ!どこから来てるの!」 「あ!あれ!あの人よ!魔法を使ってるの?なんで!」 「きさまあーーーーーー!」 いきなり襲いかかって来た女性を、我は避けると言った。 「いきなり何をする?」 問いかけると、そいつは我を睨みつけて怒鳴った。 「それは、こっちのセリフだ!いきなり魔法を掛けるなんて何をしやがるんだ!」 そう怒鳴るそいつに、我は溜息をついて言った。
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