ダグロスと学園の生徒達

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部屋の浄化を漸く終えた頃、声が掛けられた。 「お前は誰だ?」 その声に振り返ると、一年生では無く上級生と思しき生徒が警戒するように我を見て居た。 我は、無言で振り返りその上級生を確認して居ると、その上級生は我を睨んで言った。 「お前は誰の使い魔だ?何をして居るのだ?」 その言葉に、思わず眉を跳ね上げて居た。面白い。我が人間ではないと見分けたか。かなりの実力者だな。 我は笑みを浮かべて言った。 「ほほう・・・・。この状態の我を見分けるか。中々の実力者と見た。お前は何だ?」 我の言葉に、小さく呟くその上級生。 「否定しないのか・・・・やはり・・・・・だが・・・」 ん?何か知って居るのか?我がそう思って居ると、その上級生は我を見て言った。 「俺様は、この学園の生徒会長をさせて貰ってる。それで?お前は?」 「ふむ。そうか。生徒会長か。なるほどな。我の事は学園長に確認して貰えれば分かるはずだ。許可は貰ってるからな」 そう言った我に眉を寄せて上級生は問い掛けて来る。 「観葉植物の廃棄をか?何故?」 「ああ。なるほど。そう見えたか。ふむ。正確には違うのだがな」 「ん?どう言う事だ?」
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