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そう問いかけて来た生徒会長と名乗る生徒に、我は言った。
「うむ。我は浄化を掛けておるのだ。先程、植物が消えたのは多く汚染されてしまっていたからだな」
「汚染?何にだ!何か、危険な物でも有ったのか?だとしたら、生徒会でも把握しておかなくてはならない!聞かせて欲しい!良いだろうか?」
真剣な表情で問いかけて来た生徒会長と名乗る生徒は、大したものだと我は思った。頭ごなしに命令するわけでもなく話してくる。
我が人ではなく使い魔だと把握した上でだ。中々の人物だな。我は笑みを浮かべて言った。
「全ては学園長がご存知だ。我は、主と学園長に頼まれて動いておる。お前に話して良いものかどうか我には判断できぬ。故に、お前自身が問いかけろ。我には時間があまり無いのでな。作業を急がねばならん」
そう言った我の言葉を噛みしめるようにして、少し思考した後、生徒会長と名乗る生徒は言った。
「ふむ。分かった。では、俺様は学園長に問い掛けて来るとしよう。ああ。それと、これを渡す。首から下げて置いてもらえるか?作業が終われば、それを生徒会室に返してくれれば良い。
それがあれば、許可を貰って行動して居ると誰が見ても分かるようになっている」
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