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「お前は・・・・・誰かの使い魔なのか?」
あー。この人間も我が人では無いと、気がつくのか。昔は誰も気がつかなかったのだがなあ。
今の世は、実力の高い者が多いのか?ふむ。興味深い。
我がそんな事を思っていると、赤いローブの人間はもう一度問い掛けて来た。
「お前の後ろの山は、お前がしたのか?もし、そうならば、お前を捕らえて話を聞かなければならないのだが?」
その言葉に、我は手で顎をさする。
「ふむ。それは困るのだ。我は、主に頼まれた事を済ませただけだ。この人間たちは、煩く絡んで来るから意識を失わさせて貰っただけだ。怪我はしてるかもしれないが、命は奪って居ない。
それは、主からキツく言われてるからな。お前も、ギルドの人間なのであろう?マスターとやらに、問い合わせて貰えぬか?
主の事故に、詳しくはなくとも、連絡はして有るはずなのだが・・・・」
我の言葉に、緊張した様子になる人間。
「やはり、お前はひとではなかったか。よし!使い魔のお前を捕らえて、お前の主の事を問い詰めるしか無いな!」
そうローブの人間は言い放つと、我に殺気をぶつけて来た。
我は、警戒しつつ言った。
「我は、争うつもりはないのだ。だから、ギルドマスターの確認をしては貰えぬのか?」
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