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我が、そう言うと、ローブの男は、構えながら言った。
「言い訳は、牢屋の中でゆっくり聞くよ!取り敢えず、その沢山の人間に危害を加えた事実を反省して貰おうか!」
そう言って飛びかかろうと我に向かって、走って来るローブの男。どうやら、この男・・・・聞く耳を持っては居ないようだ。
まあ、この位の人間の攻撃位なら何も考えぬのならば、簡単に撃退できるが・・・・場所が悪い。
一応、我が原因とはいえ気を失わせてしまった愚か者も積んで有るし、周囲の壁の建物の中には関係無い人間も多く居るであろうし。
壊したり殺したりしたら、主が怒るであろう事は明白であるな。なれば、不本意ではあるが一番は逃げか。やむを得ないな。
我は走り込んでくるローブの男の攻撃をかわして、転移しようとして思い出した。そういえば、転移防止結界が有ったな・・・・・と。
「はっはあ!転移は出来ねえぜ!悪いが防止結界を張らせて貰ったからなあ!逃がさねえからな!」
そう言って我に殴り掛かってくるローブの男の様子に、我は攻撃をかわしながら言う。
「いや。転移は可能なのだが、それをすれば周辺に被害が及ぶは明白なのでな・・・。困っているのだ。
どうしても我を連れて行かねばならぬのか?一晩中作業をしておったので、そろそろ戻って本来の我の仕事をしたいのだが・・・・」
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