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「はあ?本来のお前の仕事?何だよ!それ!って言うより!器用だな!お前!これだけの攻撃をかわして!普通に!話せるのかよ!」
そう。赤いローブの人物は懸命に、ダグロスに攻撃を仕掛けてるのだ。魔法は使えば、街への被害が出るから、剣で切りつけたり、殴ろうとしたり蹴ろうとしたり・・・・・。
だが、我はその全てを受け流しかわし避けている。当然だ。人型での訓練も主と一緒に行っているからな。
でも、やっぱり細かい事は苦手なのだ。出来ないのでは無い!苦手なのだ。
「のう?良い加減で諦めぬか?我は時間が無いと言っておるでは無いか。戦闘の意思もない。マスターに問えば分かると言っているではないか。何故、問い掛けぬ?」
我の問い掛けにその者は言った。
「うるせえ!逃げてばかりで無く、ちゃんと戦えよ!面白くねえだろ!ちょこまかと逃げるんじゃねえよ!」
怒ったように言うその者だったが、困ったのだ。積み上げた者達よりは、明らかにこの者は強い。
だからこそ、つい、余分に力を入れそうで怖いのだ。少し殴っただけで、人は簡単に死ぬ。我のような竜種とは、人は根本的な所で異なるのだから。
そんな事を思いながら、ローブの男の攻撃をかわしていると、突然男の後ろに緑色のローブの人が走ってきて、後ろから思いっきり殴って居た。
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