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俺は、そのまま道なりに進む。もう少し行けば城下町に入る。この国の一番偉い人は城に住んでる。
それを守るように貴族達が周囲に住んで、その外側に平民が住んで、その外側に奴隷が住んでる。
奴隷には自由など全く無く、完全に拘束されている。首輪によって。
見た目の良い奴隷は貴族の屋敷に住んで、見た目の平凡、或いは悪いものは奴隷の住む場所で一緒くたに置かれてる。
ゴミ溜めのような最低の環境で、最低の生活を余儀なくされている。
最低の環境だ・・・・・・そんな事を思いながら、進んで貴族達の住む場所の境界線まで進む。
そこに、検問が有った。
「さて。此処からが問題か」
気合いを入れて俺はその場所に近寄る。
「すみません。中に入りたいのですが・・・」
そう言った瞬間。俺に向かって殺気を向けて武器を構える門番。普通の反応かな。
「何者だ!許可証は有るのか!」
俺は頷いて首からぶら下げてあった、紐の先についた札を見せる。それは、あらかじめ俺が手に入れておいたもの。
この国の将来を不安に思い国民を憂えている貴族は居るし王族も居る。だが、大きく表立って出来ないだけ。
そんな者達の情報を俺は手に入れて居る。
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