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そして、これはその中の1人。王の弟の妻の兄の名前の記された通行証。
一応、大きな貴族の名前だ。本当は王の弟自身の名前を書きたかったようなのだが、可能性は限りなく低いが万が一と言うことがあった場合に面倒なことになるからと、そうなった。
そう・・・・・・。王の弟は、我が国・・・・いや、神帝の協力者なのだ。
国に協力するのではない。神帝の協力者なのだ。多くの国にそうした協力者は多く居る。
思想を同じくして、何とか平和な世界にしたいと思ってくれて居る者達だ。
俺は、その中の1人と連絡を取ってこうして此処に居るのだ。
「な!ソーサリア公爵の?まさか!だが・・・・・・・この家紋は!」
「く!暫し待て!確認を取る!」
俺は頷いてそれをそのまま衣服の中に入れる。そして、その場に立って待つことになる。
大体・・・・・・30分も、待ったかな。連絡の確認が取れたようだ。
悔しそうな表情で門番が門を開ける。
「く・・・・・確認が取れた。入れ!・・・・若造が・・・・・・・・」
小さく最後呟いてたけど、見た目・・・・30くらいだもんね。まあ、この国では若造かな?
二十歳までは子ども扱いだからね。只で働かせられる、貴重な労働力だよ。給料なんか、払わなくても良いからね。食事と服と寝る所さえあれば良いんだし。
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