聖剣の秘密

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あー。確かにそうだろうね。普通は入れない。だって、魔素の濃度がこっちとは全然違うから。あれだけ濃さが違えばこっちから向こうに行けば体調不良を起こすのは当然だ。 キチンとした対処が出来なければ、見る間に衰弱して死んでしまうだろうな。 公爵は不機嫌そうに言った。 「彼は、私が信頼に値すると認めた人物です。嘘は私にはつきません。彼が、本物と言うのであれば、本物なのですよ。理解しなさい」 公爵のその言葉に驚愕の表情をした後、俺を睨みつけて黙る護衛。 まあ、今のところは公爵の言う通りに動くが、俺を信じたわけじゃ無いって所かな。当然か。鵜呑みにするのは危険を伴うからな。 全てを疑って危険を排除する事も必要な事だ。 因みに俺が届けたものは、魔界にしか存在し無い或る鉱石だ。その鉱石は特殊で精霊を内部に内包してる。しかも強い意志を持った精霊だ。 強い意志を持って、しかも魔界に存在した為に、強い魔力を蓄えてしまった鉱石。 こいつに強い魔力と意志を流し込めば、意志を宿した魔武器へと変化する可能性がある。そして、それは強い力と意志を持つ事になる。 そして、その意志を操る事が出来れば・・・・・それはあの勇者の魔武器のようになることを意味してる。
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