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全く。何処が聖剣だよって話だよね。そして、この国の王にとっては、聖剣は奪われてしまって戻らないと言った認識になってると思う。
相当な研究と努力によって生まれた聖剣。多くの命を剣に埋め込んで作り上げてるんだ。
この国の国民の殆どが生活魔法くらいしか使えない中で、強い機械式の武具を作り上げて国力を維持し、魔物を退けてるんだ。
そこは、凄いと思うんだけどなあ。何で邪神なんかに手を出そうと思ったんだろう。そして、それを手に入れようと思ったんだろうね。
確かに邪神は強いだろうし、言う事を聞くので有れば誰もが手に入れたいと思うのかもしれない。けれど・・・・・・言う事を聞くはずがないんだ。
邪神とは・・・・世界において生き物が生み出した邪な感情の塊のような存在なんだよね。
だから、関わり合いにならないのが一番安全で、平和な事なんだ。そんな事を思い出してたら、言われてしまった。
「あの・・・・・どうかなさいました？」
俺は、慌てて顔を上げて言った。
「ああ。いえ、すみません。向こうから大急ぎで戻って、こちらまでお持ちしたので少し調子が戻っていないようです。でも、品質は最高の物ですよ？安心されて下さい」
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