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俺も出来れば早く戻って顔を見たいしね。大まかな様子は契約の影響で伝わって来るけど、やっぱり実際に会いたいと思うのは贅沢じゃ無いと思う。
俺は、程々の宿屋に決めてそこに数日留まる事にした。
邪神の為にって多くの命を捧げてる影響で、王城の周囲の空気は相当に歪んでる。あの学園の黒い靄のようにそうした物が、王城には無数にこびりついてしまっている。
あれは、中々に難しいと思う。普通にやったって剥がれないと思うんだ。
俺は、必要な物を揃えて、部屋に結界を張ってから空間に籠もった。
浄化の魔道具を用意して、補佐をしなくてはそのままは、厳しいと感じていた。
俺は時間をなぶった空間で、魔道具を幾つか作り上げた。
部屋に戻ると、今度は結界は解除したものの、地図を出して仕掛けるポイントを考える。
「やはり・・・・・・此処と・・・・・此処と・・・・ああ。此処もだ。それと、此処と此処か・・・・・・。うん。決めた。これで良いか」
俺はポイントを決めて、地図をボックスに入れて道具を確認して、部屋から出た。街中をブラリ・・・・っと気まぐれに歩いて居るふりをしつつ、周囲を確認する。
やはり・・・・・・つけられてるか・・・・警戒してる?当然か。それか、あの魔石をもう持っていないかって所か?
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