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そう言った邪神にため息をついてルカは言う。
{あれは、君のペットが大きな国に入り込んで、多くの人間達を殺して国を滅ぼしたからだよねー?討伐対象になって、危険視されて他国が連合して倒しても仕方ないでしょー?}
<<え~あの子は遊んでただけじゃん~なのに勝手に怒った人間が悪いんだ~遊んでただけなのにね~怒るなんて酷く無い~?>>
その会話を聞いて俺は、呆れてため息をついた。
ー邪竜によって多くの命を奪われたのなら、当然怒るに決まってるだろ。何で酷いって事になるんだー
俺の言葉にムッとした様子の声で答える邪神。
<<何を言ってるかな~邪竜は俺様が干渉して作ったたった一体だけしかいない竜だったんだよ~?人間なんて山程いるじゃん!国の一つや二つぐらい大した事ないでしょ~?>>
{あのねー!そうじゃないって何度も説明したよね!}
そう言って言葉を続けようとしたルカの背中にタップして俺は言った。
ーちょっと待って。ルカ。何か分かった気がするーー
{え?}
そう言ったルカの頭を撫でながら俺は言った。
ーあのさあ。えと。邪神・・・・だっけ?君ねえ。その邪竜は君のお気に入りだったって事だよね?ーー
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