聖剣の秘密

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直ぐに俺を尾行して居た奴らが俺の周囲に戻って来た。周囲で探してたんだろうな。ルカの姿は完全に見えないように特殊な結界を張ってあるし魔力も、周囲に漏れないようにしてあるから分からないだろう。 俺はゆっくりとお茶を飲んでから立ち上がって空の食器を、返却する。 簡単に摘める物をさっき頼んで受け取ってボックスに隠して置いたんだ。移動しながら口にして、空の食器を返却に来たって訳。 この席に俺が結界を張って周囲から隠して誰も座れないようにして置いた。だから、簡単に戻れたんだ。 そして、その食堂から出た時に、邪神からの声が聞こえた。 <<俺様の・・・・・・・考え方が・・・・違ってたって事なのか?神>> {え?} 思い悩んだ様子の声に、驚いたと言った様子のルカ。 俺は笑みを浮かべて言った。 ーーそうだね。君にはあの邪竜がとっても大事なお気に入りだったように人間とってもお気に入りは大事なんだ。掛け替えのないお気に入りも有った。それを奪われて怒らないなんて選択肢はないだろ? 君が怒った事は間違いじゃなかったけど、その前に人間のお気に入りを沢山奪ってしまう前に、邪竜を止めるべきだったんだ。お気に入りを沢山奪われてしまった人間達が協力して怒るのは、当然の行為だったんだからーーーー
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