聖剣の秘密

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確かに、邪神の言う通り下僕契約ならば邪神は俺に逆らう事は出来なくなる。監視はしなくてはならない。結局、俺が面倒を抱える事になる。 だが、いつかは邪神は解放されてこの世界に戻って来る可能性は有った。そして、あの最初の思い込みのままに戻って来ていれば・・・・・・結果は最悪の予想しかない。 だが、それは回避出来た。奇しくも、それによって俺は面倒なことを抱え込まなきゃならなくなりそうだが、それがこの世界にとって一番良い選択肢なのかもしれない。 そう考えれば、これは・・・・・・仕方のない選択なのかもしれない。俺はそう結論づけて言った。 ーールカ。仕方ない。やろうーー 俺がそう言うと、凄く苦しそうな表情になるルカを俺は優しく撫でる。 ーーどう考えてもそれがこの世界にとって一番良い選択肢なのかもしれないんだ。だったら、やるしかないだろ?ーー 俺の言葉に、苦しそうにするルカ。ルカも分かってるんだ。その選択肢が一番良いってさ。唯、それが一番俺の負担にもなるって事も思ってくれてるんだよな?なんだかんだと言いつつも優しいルカなんだよ。 ーー分かった!邪神!お前の希望を飲むーー 俺の言葉に、もの凄く嬉しそうな声が帰って来た。
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