邪神降臨

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「君の父親が呼び出そうとして居たのは、世界を破壊しようとして世界の外の狭間に封じられた邪神。 邪神の力を手に入れれば世界を手に入れるのも容易いかもしれない。けれど、世界の外の狭間に封印せざるを得ない状況になってしまうほど、強い力を持った邪神が簡単に従うものか。 あのまま邪神を呼び出して従わせるように魔法陣を組んでたけど、邪神の強力な魔力が有ればそんなもの簡単に弾き返せると、気がつくべきだ。 自分自身が邪神の下僕になって、おもちゃにされて殺されてしまうと・・・・・」 俺の言葉に目を見開く男の子。 「そ、そんなことないもん!父上は強いし素晴らしい力を持ってるって!だから、邪神も頭を下げて従うって!」 その時、俺の持つ欠けらから声がする。 <<<<ははははははははは・・・・・・・俺様がこんなくだらない奴に従う?あり得ない!面白そうだから破壊するまでは力を貸すかもしれないが、全ての命令に従うわけも無いし、俺様は、俺様の思う通りに行動する!それが俺様だあ!!!!!>>>> 大きな声で叫び上げる邪神の声。邪神の声は魔法陣を介して周囲に響き渡って居る。そのあまりの煩さに思わず俺は呟いた。 「煩い」 ボソっと言った俺の言葉に、ピタッと黙る邪神。
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