邪神降臨

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笑顔で言う邪神に慌てたように男は言った。 「な、何を仰ってるのですか!我を助けると言われたではないですか!」 男の言葉に笑い出した邪神。 「くははははははははは・・・・・・・・。俺様がお前を助ける~?無い無い。絶対にそれは無いね~俺様は退屈だったから~遊んだだけだしね~。 第1俺様がお前のような奴の言う事を聞くはずもないしね~。さって。久しぶりの世界だしね~自由に散歩でも~」 そう言ってふわりと動き出した邪神だったが、直ぐに動きを止めた。 「ん~何だ~これ~」 不満そうに周囲を見渡す邪神。当然か。床の魔法陣が淡い光を放ったままで、そこから鎖のような物が邪神の腕や足に絡みついているのだから。 俺はニヤリっと笑って言った。 「当然だろ。お前を簡単に世界に解放する訳が無いだろ。約束は守って貰うぜ」 俺がそう言うと不満そうな表情になる邪神。 「え~。俺様さあ~折角自由になったんだよ~邪魔しないで欲しいんだけどね~」 そう言いつつ邪神が俺に殺気を向けてくるから、俺も殺気をピンポイントで邪神に向けてだけ出す。かなり強めに出した殺気に、邪神が驚いた表情になる。 「お前・・・・・・・やっぱ面白い・・・・・」
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