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俺はため息をついて言った。
「とにかく、約束は守って貰うからな。世界の為にもな!」
そう言って魔法陣に魔力を注ぎ込んで新たな形態に変化させる。魔法陣から飛び出した鎖は雁字搦めに、邪神を縛り付ける。
「この鎖ってさ~俺様の力を吸ってない~?どうやってんだ~?」
俺はニヤリっと笑って、魔法陣の中心を示す。そこには邪神の欠けらが有った。邪神は驚いた表情で言った。
「え~?俺様の欠けらを操ってんのか~?嘘だろ~?器用な奴だな~!信じられない~!」
俺は邪神の目の前に立つと、自分の右手の親指の皮膚を噛み破った。そして血の出る指で邪神の額に文字を書く。邪神は抵抗しようとするが、力は悉く欠けらが吸い上げるし何かをしようとしても、全部妨害されるしで全然抵抗出来ないでいた。
そしてとうとう俺は額に複雑な文字を書き上げると言った。
「さあ!約束を守れ!お前の新たな名前はシヴァリース!受け入れろ!」
俺の言葉と同時に額に書いた文字は、光を放ちシヴァリースの身体の中へと吸い込まれて行く。
すると、満面の笑顔で邪神は言った。
「おう!お前こそ約束を守れ!楽しませろ!退屈させるな!受けた!!!!俺様の名前はシヴァリース!お前の下僕だ!」
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