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まあ、着眼点は悪くないかもだが、問題はこいつが毒素を撒き散らす事なんだよな。世界が汚染されるんだぞ?
ヒュドラの毒は、普通の毒よりも強い。そう簡単には浄化されてくれないぞ?それを分かってるのかな。こいつは。
それに、汚染された世界でどう生きるって言うんだ?地下にでも籠るのか?死ぬまで地下から出られなくなるんじゃねえか?
「良し!よく来たな!さあ!我を助けよ!」
男がそう言った瞬間に、大きく口を開けて男と一緒にシヴァリースを飲み込もうとする。
「うわああああああああああ・・・・。我を助けろ!馬鹿者が!」
俺は、溜息をついて肩に居るルカを見た。ルカはふうっと息を吐いてポンっと俺の肩を蹴って宙に飛び出した。
ルカの背中には小さな翼が見える。
「にゃあああああああああああおおおうううううううううう!!!!」
強い口調で大きな声を上げた。その瞬間。ヒュドラは動きを止めた。動きを止めたヒュドラの鼻先に、そのままルカは降り立つと、テシテシと前足でヒョドラの鼻先を叩く。
すると、ヒュドラは大きく開けていた口を閉じると地面に沈んでいく。その様子を唖然っと見送る男。ひゅう・・・・・・っと、口笛を吹くシヴァリース。
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