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俺はそう思って、ルカの言って居た魔法陣を見つめて解析する。そして、ある事に気がついた。
「ああ。そっか。ねえ、これ・・・・此処を変えればなんとかなりそうだよ」
俺はそう言って魔法陣のある一部を示した。ルカは慌てて俺が示した部分を見る。
「え?嘘?」
そう言ったルカに、俺は笑顔で言った。
「ほら。此処・・・・・こうすれば・・・・・」
そう言って俺は魔法陣の一部分を書き換える。すると、ヒュドラの身体は光に包まれた。歪められた部分が元に戻って行くのだ。
「ええ??うわあ!凄い!僕でも気がつかなかったのに!凄いや!」
そう言って嬉しそうに宙に舞い上がったルカは、空中から変化するヒュドラを見つめる。そうした様子を、満面の笑顔で見つめるシヴァリース。
「いや~やっぱり面白いね~。普通気がつかないよね~そこは~」
ウンウンと頷きながら感心した様子で言うシヴァリースに、呆れた表情になるルカ。
「全く。本当に退屈してたんだね。君は」
そう言ったルカに嬉しそうに笑顔でシヴァリースは答える。
「そうともさ~あの場所は変化が無いからね~。とにかく退屈なんだよね~。俺様は面白いと思うことが一番楽しいんだからね~」
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