邪神降臨

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床に転がったまま言う男にシヴァリースは、呆れたと言った表情をする。 「縛られて床に転がって何言ってんだろうね~。そんな状態で世界をね~無理だよね~。 それにさ~お前の動きってさあ~オレ様には読めちゃうんだよね~欲望に染まった奴ってさあ~み~んな一緒なんだよね~。 予想出来ちゃうってさあ~面白く無いでしょ~?だからね~俺様は~契約したいってさあ~思っちゃったんだよね~。 それにね~彼ってさあ~知ってる~?神と魔王と契約してるんだよ~?あり得ないでしょ~!」 そう言って楽しそうに笑ったシヴァリースだったが、顔をこっちに向けて俺とルカを見た瞬間に真っ青になる。 「え?ダメ?」 思わず声を出したシヴァリースだったが、ルカはシヴァリースを睨みつけて言った。 「全く・・・・口の軽い邪神だよねー。もう一回封印しようか?今度は主や魔王の協力も得られそうだしねー。二度と出てこられないように深い場所に封じようか?その方が清々しそうだよねー」 そう言ったルカの身体から、神々しい煌めきが漏れ始める。 「ほんとに困った奴だな。ルカを本気で怒らせてどうするんだよ。余計な事はしないし、勝手なこともしないからって、下僕の契約したんだよなあ?それが、いきなりこれ?」
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