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その様子に、凄く不満そうにルカが言った。
「でもねー。だからってなんでも話すのは困るんだけどー?マスターに皆皺寄せが行くでしょー?僕ねー困るんだよねー本当にさー」
そう言って目を細めてシヴァリースを睨むルカの様子は、非常に恐ろしいものが有った。俺でなかったら、恐ろしさに何も出来なかったと思う。
俺は、ルカと魂を繋いでいるからね。恐る必要は無いから。
俺はルカの頭を撫でながら言った。
「落ち着いて。ルカ。どうせ、魔法陣を起動させればこの国の人間は妙な封印からは解放されるし、王の事なんか覚えてないよ。
王家のものも、封印のせいでまともに思考してなかったから、きっとその反動で王の存在を犯罪者として切り替えちゃうでしょ?
いっそ、シヴァリースを呼び出してしまった影響で城をある程度吹き飛ばされたって事にして破壊する?犠牲者は出さないようにこの、隠し部屋限定で。
そうすれば犠牲者は王だけで済むでしょ?」
俺の言葉に、シヴァリースが俺を見て言った。
「全部俺様のせいにしちゃうんだ~。まあ~今更かな~だって~俺様はさ~お前に出会ってなかったら~きっと暴れてたよね~。国全部を破壊してたかもな~。
俺様の可愛がってたペットの事も有ったしね~。そうでしょ~?」
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