邪神降臨

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そう言って指を鳴らすとルカの側に天使が魔法陣を介して姿を見せた。 「お呼びですか?」 そう言って笑みを見せる天使にルカは満面の笑顔で言った。 「うん。これをお願いね。処理方法は既に連絡済みだから、此処が崩れた後でこれの魂だけを回収して運んでくれる?」 すると、天使は嫌そうな眉を寄せると言った。 「随分と穢れてそうな人間ですね・・・・・」 ルカは苦笑して言った。 「大丈夫。これを魂に向けたら一瞬だから。逃げようとすると思うけど、この魂には既に紐をつけてるしそれは、端をこの中に固定してあるから。 冥王が破壊しない限り逃げられなくしてる」 そう言って水晶玉のような物を天使に渡した。 天使は頷いて受け取ると言った。 「承知致しました。では、私はこの場が崩れ落ちるまで待機させていただきます」 そう言って頭を下げて後ろに下がる。ルカは頷いて俺を見て言った。 「じゃ。始めようか?」 俺は頷いて時間を確認する。 「あー。もう直ぐだな」 俺がそう言った瞬間。国中に仕掛けて於いた魔道具が一斉に起動した。国中が次々に魔法陣に包まれて行く。 他国には気がつかれて居ない。魔力の使用は極力抑えてあるから。
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