邪神降臨

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ルカが本気で怒ってるという事がとても良く伝わってくる様子だった。 俺も、少し怖いと思ってしまうくらいだからな。見れば、離れた場所でシヴァリースですら、青ざめて居たから。 とにかく此処はミカエルに任せて大丈夫だろうし、俺は空間に避難させていた男の子を出す。 「全部見てたろ?それに封印も解けたはずだ。気分はどうだい?」 そう言った俺に、複雑な表情で俺を見上げて男の子は言った。 「はい。大丈夫です。色々・・・・父が迷惑をおかけしました。僕は・・・・・・父の代わりに、罪を償うべきなんでしょうか・・・・・・」 苦しそうに言うその子に、俺は言った。 「あいつは、自分が邪神の力を手に入れて永遠に世界を自由にする事を望んでいた。全てを手に入れるつもりだったんだ。だから、自分の子どもですら道具の1つに過ぎなかった。 お前だとて被害者の1人に過ぎないんだ。それは、誰もが知っている事だ」 俺がそう言うと、不安そうに顔を歪めてその子は言った。 「そうでしょうか。今迄ずっと、苦しめられ続けていた事を理解した国民はその怒りを治めてくれるでしょうか。何処かにぶつけなければ、収まらないのでは?」 そう言った男の子の頭を撫でると俺は言った。
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