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「うん。知ってる。だから、外に出て待ってるよ。父上も、さよなら。そして、皆さんには、本当に有難うございました。
国を・・・・・・いえ・・・・・・民を救っていただき感謝致します」
そう言ってぺこり・・・・・・っと、頭を下げる男の子。
すると、ひゅう・・・・・っと、口笛の音が聞こえて声がした。
「へえ~~~~。あの馬鹿王様の子どもにしちゃあマトモじゃん?」
その声に不機嫌そうな声で、ルカが言った。
「何でこっちに来ちゃってんのかなー?仕事はどーしたのー?」
ルカがそう言うと笑いながら姿を現したのは、真っ黒な髪に黒い瞳。黒い服を来たほっそりとした青年だった。
彼は笑顔で言った。
「ん~。ちゃ~んと片付けて来たよ~?まあ~戻ったらまた増えてるんだろうけどね~。でもさ~君のお気に入りをちゃんと目で見ておきたかったんだよね~」
そう言って嬉しそうに笑顔で俺を見るその青年。
普通の人じゃないのは、ルカを知ってる時点で分かるけど。誰?親しそうだよね。
俺を上から下までじっくりと見て、笑顔で青年は続ける。
「う~ん。面白いね~彼は~。こんな色初めて見たよ~嬉しくなる色だね~」
そう言って本当に嬉しそうに笑顔になる青年の様子に溜息をつくルカ。
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