邪神降臨

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「ったくー。ほんとに相変わらずだね。君は」 そう言って苦笑すると、ルカは俺に言った。 「ああ。安心して良いよ?彼はハデス。冥界の魂の管理人。僕があの人間の始末を頼んだんだ。で、ついでに様子を確認に来たって所かな?」 ルカが言うとうんうんと頷いて、青年・・・・ハデスは言った。 「そうそう。その通り。いや~。来て良かったよ。こんな輝きは初めて見たからね~。嬉しいね~。これからが楽しみだ。じゃあ、もう戻るね。その人間の魂のけじめはもう直ぐ此処に来る人間たちがしてくれるだろうし、君達も早く引き上げた方が良いよ? 空間隔離はもう直ぐ解けるだろうしね」 その言葉にルカは頷いた。 「そうだね。戻ろう?もう、この国に用は無いし。後はこの国の国民の問題だ。報告は出来るでしょ?」 俺は肩を竦めて言った。 「そうだね。帰ろう」 そう言ってから、男の子を見て言った。 「じゃあ。元気で」 男の子もしっかりとした表情で頷いて言った。 「はい!皆さんもお気をつけて」 俺達はそのままその場を後にした。ルカは、一旦天界に帰った。勿論、ハデスも速攻冥界に戻ってたし。俺は行きよりも仲間を増やしてその国を後にした。 まさか、こんな結果になるとは・・・・・。 ほんとに・・・・・・何しに行ったんだろうなって、ちょっと思ったのは内緒。
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