ただいま!

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俺達は、学園に通って多くを学ぶ。必要な事もそうで無い事も。何より、そこで出逢った友人や仲間は、生涯の友となると聞いてるしね。 カレンは、人間じゃ無いから学園に行くのも初めてだろうし。楽しみにしてるって言ってたよな。勿論、俺もだ。 ロジャーの葬儀に、他の属性貴族も来てた。次期当主として、アリスが挨拶する側で、俺は無言で立ってるだけだったから、不思議がられてた。 俺は、病弱な長男って立ち位置にいることにした。その方が、馬鹿にはされるだろうが目立たないかなって思いたい。だって、俺が何故家督を継がないんだって相当言われそうだし。 帝だからって理由は公には出来ないからねえ。仕方ないかな。アリスにもそう思わせる事にした。あ。勿論、何かあれば全力でアリスは守るさ。大事な妹だからね。たった一人のさ。 俺はマーク・・・・・・フレイム家の長男であり、神帝でもあるんだ。多くの命を守るためにこうして此処に居る。人間であろうとそうでなかろうと、命は命・・・無闇に意味無く奪われて良い命など無い。 俺は、カレンにそう教わったし、その通りだと思う。
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