学園へ

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「で・・・・・・・・・あるからして・・・・・・・それで・・・・・・・」 あー。長い・・・・・・・・・とにかく長い。学園の校長らしいんだが・・・話がとにかく長い。 入学の生徒達は言うに及ばず、父兄の中にも寝てる奴がいるぞ。それほど長いんだよなあ。さあて。いい加減どうにかしたいよな・・・・。 そう思った時だった。 「あー!もう!いい加減にしろよな!なげえんだよ!」 そう、大きな声が響いた途端。強い風が吹いて、講堂の扉が開け放たれて、壇上に居た校長を吹き飛ばした。 誰もが、唖然っと見送って居た。そして、校長が居なくなったと同時に壇上に飛び上がった人物が言った。 「全く。くだらねえ話をダラダラしやがって。面倒なんだよ!おっし!スッキリしたぜ!これで、入学式は終わりだ!全員、自分のクラスは把握してんだろ! 場所が遠いFクラスから順に移動すんぞ!急げ!」 そう言ったのは、教員・・・なんだろうな。慌てたように、別の教員が案内に立つ。次々に生徒達が移動を開始した。しかし・・・・・こんな様子で・・・良いのか? なんだか、この学園・・・前途多難だな。でも、ちょっとだけ面白そうっと思った自分も居た。
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