誕生

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「うーーーーーーーーん。。。。。まだか。。。。」 うろうろと、落ち着き無く歩き回る一人の男がいた。彼の名は、ロッド・フレイム。 彼は、ここフィンランディア王国で、最も力ある貴族の当主だった。今日は、初めての子供が生まれようとしていた。 外は、激しい嵐になっている。こんな、嵐の夜に生まれた子は、巨大な魔力を持つという、言い伝えもあった。 その時、ドアが開き、執事が入ってきた。 「失礼します。旦那様。今、無事にお生まれになりました。男のお子様ですよ。おめでとうございます。」 「そうか!!!!!!」 そう言って、ロッドは、部屋を飛び出し、妻の寝室へ走った。部屋の、ドアを勢いよく開けた。 「アメリア、でかした。よくやったぞ。!!!!」 「あなた。男の子でしたわ。あなたに、よく似ています。」 「うむ。きっと、この子は、りっぱな、魔法使いになってくれるに違いない。」 二人は、嬉しそうに生まれた息子を見つめた。 息子は、マークと名づけられ、すくすくと、成長した。フレイム家の長男として、小さな頃から、厳しい英才教育を受けていた。 まだ、4さいなのに、毎日魔法の為の基礎体力作りから、魔法の歴史や種類、使うための基礎知識や魔物についての学習。さらに、剣術の基礎訓練までも。 休む間もなかった。
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