魔武器と召喚

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「お前なあ、国の法律で禁止されてる事をしろと?俺に死ねと言ってんのか?ふざけるんじゃねえぞ?」 フレッドが、殺気も少し漏らしつつ言うと、留学生は、首を振って言った。 「そうじゃありません!法律が間違ってるんですよ!先生だったら帝なんだから出来るでしょ!法律を変えさせれば良いんです!人の命を軽く見る法律なんて、正しいわけがないんですから!」 そう言った留学生は良い事を思いついたって顔をしてるけど、過去の出来事を元に作られた法律が間違ってるってどうよ? 多くの犠牲が生まれた過去の出来事を否定してたった一人を救う為に法律を変える?そもそも、そんな事を引き起こす奴がおかしいんだろ? そこは、追求無し?目先だけ見てるって事か? 留学生を褒めそやす女生徒達とは対象的に、冷めたように冷たい視線を送る男性達。 「先生。キリがありませんよ。禁忌召喚を行う者が間違っていて危険な事は、授業でしっかりと教わりましたし。召喚を始めませんか?」 そう言い始めた生徒がいた。他の男子生徒達も頷いて同意を示している。勿論、俺やアリスもだ。何時迄も、くだらない事を議論しても進まないようだしね。 そう思ってると、大きな声が響いた。
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