魔武器と召喚

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「お黙りなさい!彼は、貴方達とは違って将来を見据えた大きな事を話していらっしゃるのよ!貴方のように目の前だけを見ているのでは無いのよ!」 そう大きな声で言ったのは、第三王女だった。そういや、同い年だったんだ。 「彼の素晴らしいお話が理解出来ないなんて、貴方達は話をちゃんと聞いておりましたの?しんじられませんわ!」 いや、理解って出来るのか?どうかしてないか? すると、とうとう我慢が出来なかったんだろうな。フレッドはその留学生と女生徒達の殆どを結界で覆って隔離してしまった。 そして、残った俺達に向かって言った。 「あー。もう、めんどくせー。全然進まねーし。とにかくあいつらはほっといて良いから、こっち先にやるぞー。呼ばれた奴から来い」 そう言って順に召喚を始めてしまった。結界の中では、大騒ぎのようだ。でも、結界の外には何一つ音も聞こえない。 だから、全く関係なく順番に召喚を始めた。それぞれに召喚して楽しそうに使い魔と親交を深めていた。ま、確かにそうするしか無いだろうな。 だって、あいつらは本当にこっちの話を一切聞いていないし理解しようともしていない。自分たちの意見だけが正しいと主張してる。
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