魔武器と召喚

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世界の誰もが認め、事実として受け入れてそうするしか無いと出した結論を、目の前の愚かな行為をした者の命を救う為に、他の多くの命が犠牲になる可能性があるのに、そうなる可能性が非常に高いのに認めようとしない。 本当に意味が分からない。そんな面倒な人物に何故、あんなに心酔する? そう思った時、カレンから念話が有った。 {あれは、魅了の魔法だな} {え?} 思わず驚いてカレンを見ると、カレンは真剣な表情で結界の向こうを見ていた。 {あの人間は、もしかしたらサキュバスの血を引いている魔族との混血かもしれん。人間なのに、あの力はおかしいからな} カレンの言葉に、もう一度結界の向こうを見て、目に魔力を集めて見た。そして、カレンの言ったように、普通じゃ無いと理解出来た。 目に魔力を集めて初めて気がついた。妙な魔力が留学生をおおっている。そして、女生徒達は、それに惹かれて集まっている。 {なるほどな。そう言う事か・・・・・} 俺が言うと、不機嫌そうに尻尾を揺らしながらカレンが言った。 {気に入らないな。魔物でも魔人でもない、唯の人間が、中途半端に魅了とは。しかも、誰彼関係なくダダ漏れで、魅了とはみっともないな}
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