魔武器と召喚

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そう言われて見れば、女生徒達だけじゃなくて、男子生徒も数人が留学生に頷いて同意していて、結界の向こうに一緒に居た。 女生徒達だけじゃなかったんだな。皆で中で騒いでるが、こっちには一切聞こえないな。遮音も掛けてるんだ。さすが帝なだけあるよな。遮音なんて結構面倒な術式を組み込まないと出来ないんだけどね。 そんな事を思ってると、アリスの名前が呼ばれた。緊張した表情で魔法陣に向かうアリスに俺は声を掛ける。 「アリス。落ち着いて。大丈夫」 そう言って、ニッコリと微笑み掛けると嬉しそうに微笑んで頷いた。 「はい!お兄様!」 本当にアリスは俺の事を好きで居てくれる。ありがたいよね。可愛い妹だからね。 そんな事を思ってると、アリスは魔法陣に血を垂らして予想通りに逆召喚された。アリスはフレイムの血筋だ。きっと、父様の契約してる火の属性の精霊王と多重契約になるんだろうなって思う。 親と同じ精霊と契約するんだ。親が死ねば引き継がれる精霊王との契約。二人が同時に呼び出す事はまず無いからね。 万が一そういう事が起こった場合は、子どもの方に精霊王の息子が向かう事になってるらしいよ。 ああ。無事に戻ってきた。うん。精霊王の気配だ。無事に契約出来たようだね。
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