魔武器と召喚

22/52
前へ
/274ページ
次へ
本来なら長男の俺が契約するんだろうが、俺は無理。既にカレンと契約を交わしてる。その時点で、通常の契約から外れてるんだ。 だって、カレンとの契約は魂の契約だから。普通の使い魔契約じゃないからね。どちらか一方が死ねばもう片方も死ぬ。そういう契約。 その代わり、互いの魔力や能力は共有出来るんだ。そして、寿命もね。 だから、俺の寿命は長い。人間のそれじゃなくなってる。でも、それは今は内緒。 「次!マーク・フレイム!」ああ。俺だ。 俺は、無言で魔法陣の上に立つと呼吸を整えて血を落とす。瞬間!魔法陣は眩い輝きに包まれる。 今迄にに無い現象に緊張した表情になるフレッド。俺はそのままそこから姿を消した。逆召喚されたんだ。勿論、魔法陣には誰も侵入出来ないように結界が張られている。 さあ。誰と出逢えるのか。俺は楽しみなんだよな。 だって、普通のフレイム家の召喚だと決まってるから、予想出来るが俺の場合当てはまらないから、何が呼び出されるか分からない。 しかも、既にカレンと魂の契約をしてしまってる。つまりは、俺の魂自体が普通とは異なってるって事だし。 だから、凄く楽しみでもある。さて。誰が来るんだろ。
/274ページ

最初のコメントを投稿しよう!

730人が本棚に入れています
本棚に追加