魔武器と召喚

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だって、神様って言うにはとっても可愛らしい年齢の少年って感じの印象しか無いから。 俺は困惑して神様を見つめる。神様は、クスクスと楽しそうに笑って言った。 「うん。混乱しても仕方ないかな。今迄、君の世界の人間で僕のような神の類を召喚出来た者は一人も居ないからね。第1魔力量や質も密度も君のような領域にまで高める事が出来た者は居なかったから」 俺は、その言葉に益々困惑する。 「それって・・・・・一体・・・・・どういう・・・・」 俺の言葉に、大きく頷き言葉を続ける神様。 「うん。そうだね。単刀直入に言おうか。君の世界の伝承に有る魔神・・或いは魔人王と呼ばれる者。それが君だ」 「は・・・・・・・はあ????????」 思わず大きな声が出た。その俺の様子に滅茶苦茶楽しそうに笑いながら神様は言った。 「君は、自分が普通の人間よりもずっと強い事を知ってるだろう?だって、幼い時から特殊な環境に置かれて英才教育を受けたようなものだったし。それに、何度も死にかけながらもその全てを跳ね返して生き延びて来たんだよね?」 その言葉に、俺は顔を強張らせる。だって、カレンの部下達によって訓練をされたのは事実だし。死にかけたのも事実。全てを跳ね除けてカレンを倒して気に入られて契約をしたのだから。
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