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うんうんと神様は頷きながら言った。
「随分頑張ったよねー。僕もねー。ずっと見てたんだよー。君の事ー。生まれた時からさー。どうなるかなーって」
ん?なんか口調が変わって来てる?緩くなった口調のままに楽しそうにクスクス笑いながら神様は言った。
「ちゃーんと無事に育ってさーこーして召喚までできるよーになってー。やっと会えたんだもんねー。僕も安心したよー?やっと世界に少しだけかかわれるってさー」
「え?」
むうっと口を尖らせるように神様は言った。
「だってさー。僕だって、見てるだけはつまんないよー?少しは手を貸したいもんねー。でもさー。神様は手を出しちゃーダメなんだよねー。世界を守るためのルールなんだよー。
そうしないとー世界はー神様のー玩具になっちゃうでしょー?それじゃーいけないんだよねー。ちょっと、導くーってくらいはあってもーそれ以上はねー。出来ないんだよねー」
そう言って神様は溜息をついた。
「でもさー。使い魔になったらーちょっとは出来るんだよねー。けどさー。僕を使い魔にってさー難しいんだよねー」
その言葉に、顔を引き攣らせる俺。まさか、試練とか与えられるのか?課題とか?
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