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俺の問いかけに、神様は首を傾げて言った。
「んー?君の大事な人でしょー?今は。良いよー?それでー。だってねー?二人ともー同じ世界の住人だもんねー?問題なんてーないでしょー?
僕はー基本ー関われないからねーさって。さっさとやっちゃおうか?」
そう言って、神様が指を鳴らした瞬間。俺と神様は一瞬で真っ白なままに何もない場所に居た。向かい合って立った途端に神様は光に包まれて、俺と同じくらいの年齢の男性に姿を変えた。
背中には6対の真っ白な翼が有った。見た目は金髪碧眼の、美しい神秘的な男性だった。
「うん。この姿の方が契約はしやすいでしょう。さあ。始めますよ。手を出して」
神様がそう言うと、俺は無意識に従って居た。俺自身も拒否する意思は全くなかったから。
俺の右手を神様の左胸の上に当てると神様の右手が俺の左胸の上に当てられる。それを見て神様は、にっこり笑って俺を見ると言った。
「耐えてね・・・・・・・・・・契約!」
え?言葉は?誓いとか?何も無し?そう思った瞬間。俺の体に流れ込んで来た魔力と知識の数に俺は声も出せなかった。身体がその体勢のままに痙攣を起こして居たが、呼吸もままならないほどに、苦しかった。
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