魔武器と召喚

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俺が神とも契約を交わして人外になってしまった事は、ある程度予想して覚悟して居たから心配するなと言われた。 今後が心配だと。俺に身体を摺り寄せるようにして甘えるカレンを撫でながら俺は、召喚陣から降りた。 フレッドが、俺の左肩を見つめて言った。 「誰を呼んだ?天使か?聖獣か?清浄な気配がするな。現地契約のもう一体とは真逆の反応を感じるな。大丈夫か?」 え?凄いな。さすが帝だね。感じてるんだ。俺は、笑顔で言った。 「大丈夫ですよ。両方とも互いに理解出来てますからね」 そう言って俺は両方の頭を撫でる。二人とも嬉しそうに俺に身体を摺り寄せるようにする。 その様子を、じっと見つめて嬉しそうに頷くとフレッドは言った。 「うん。良い関係を築いてるようだな。ならば、問題は無いか。ま、授業中は召喚してても良いが、授業が終われば一体は送還しろよ?ずっとは、魔力を消費するだろ?」 その言葉に俺は、ルカに意識を向ける。ルカは、首を振ってフレッドに言った。 「僕ねー自分の力でー此処に居るんだよー。仕事の時はー帰るけどー普段はーずっと此処に居るよー。もうー何処でもー仕事はー出来るしねー」 そう言って楽しそうに尻尾を振るルカの様子に俺は苦笑する。
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