魔武器と召喚

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「な!え!ちょっと待て!それはマズイだろ!」 そう言って止めようとするフレッドに、不機嫌そうに鼻に皺を寄せるカレン。 「別に殺しはしないわよ。私に牙を剥いた事を後悔させる為に、足の一本や二本くらいいいじゃないの」 不機嫌そうに言うカレンの様子に、怒り心頭といった様子で貴族の生徒が怒鳴る。 「ふざけるな!たかが猫に手も足も出ないだと!こんな役立たずだとは!龍では無かったのか!くそ!貴様なぞ、要らん!役に立たない使い魔など必要ない!僕に相応しい強い使い魔が居るはずだ!」 そう言っていきなり振り返ると、既に召喚陣に乗って召喚を始めて居た生徒を突き飛ばして自分が魔力を流し始めた。 あまりの素早さに唖然としてしまった。だが、魔法陣から真っ黒な煙が吹き上がった瞬間正気に戻った。 「クソ!禁忌になっちまった!皆、逃げろ!」 そう言って、フレッドは、周囲で親睦をして居た生徒達を逃がそうとする。魔力を流して居た貴族の生徒は高笑いをして居る。突き飛ばされた生徒は、陣の縁で気を失って倒れてる。 俺は、すぐにカレンに合図する。カレンは、龍を解放して帰る様に促すと龍は姿を消した。そして、俺は振り返りアリスに言った。
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