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「直ぐに他の皆と一緒に避難をしなさい。アリス」
アリスは不安そうに言う。
「兄様はどうするの?」
俺は、魔法陣を見つめて言った。
「彼に巻き込まれた生徒を助けないといけないと思うんですよね。まあ、ペナルティは、有るでしょうけどねえ・・・・・」
そう言ってふう・・・・・っと、息を吐いた俺に複雑な表情をするアリスに、カレンが言った。
「大丈夫。任せなさい。さ。魔力に当てられると辛い。逃げて」
そう言って、カレンはアリスの肩に乗った。それに俺は頷く。さすがカレン。ちゃんと俺の気持ちを汲んでくれてる。
アリスは、カレンに促されるままに急いで校舎の方に移動を開始する。ザックも一緒だ。すると、他の属性貴族達が話しかけて来た。
「お前は何をするつもりなんだ?」
「お前も逃げなくてはならないはずだ。学生如きにどうにか出来る問題ではない!」
「そうよ!何を格好つけるつもりなの?迷惑だわ!一応、同じ属性貴族って事になってるのだもの!恥ずかしい事はやめなさいよ!」
そう言って睨んで怒鳴ってくる貴族達だったけど、益々魔法陣からの魔力が増えて来てるんだよねえ。どっちが来るかな?死神か・・・キメラか・・・。
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