魔武器と召喚

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そのまま、転移させれば一番簡単かもしれないが・・・・・あの、留学生の性格だと、戻って来そうなんだよね。 で、他の生徒も一緒に!って来そうだよね。あー迷惑だよなー。説明して聞くかなあ。 思わずため息が出たのは、仕方ないと思う。俺は、フレッドの方を見た。属性貴族達は、諦めたのか、俺をもう一度強く睨みつけた後で踵を返して校舎の方に戻って行った。 偽物の癖に・・・・・・・って、聞こえたけど気にしない。 きっと、ギルドの実力者とでも思ったんだろうね。そこからの回し者と。うーん。半分はあってるよね。実力者では、あるんだから。偽物じゃないけどね。 「どうするんですか?先生」 俺がそう言うと、フレッドは俺を見て言った。 「お前・・・・・学園にはSランクで、届けて有るがもっと上のランカーだよな?」 確信めいた表情で俺を見て言うフレッドの様子に、さすが帝だよねって思ったんだ。 思わずクスリ・・・・っと笑って言った。 「だとしたら、どうしますか?先生?」 すると、フレッドはニヤリっと笑って言った。 「面倒だから、こいつら飛ばしてくれ。その後で、俺が此処に結界を張る。戻って来れないようにな。召喚陣の様子が嫌な予感しかしねえからな。死神だったら、もう来てるはずが未だに来ねえってのは、キメラが上がって来る可能性が高い」
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